新刊『駆け出し税理士の事務所構築術』刊行

『駆け出し税理士の事務所構築術』
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近年、税理士試験に合格してもなかなか独立に踏み切ることができない人や、独立したけれども、どうやってこの先を進めていけばいいのか分からない、あるいは、目指すべき道が分からないという人の話を聞く機会があります。私も税理士登録から20年、独立開業から18年が経ちますが、開業当初は「食っていければいい」という思いと「事務所を大きくしたい」という思いの狭間で何となく時間が過ぎていたような気がします。

そうしているうちにスタッフを一人雇い、二人雇い、という段階に至る訳ですが、この時にある思いが私の脳裏をよぎります。「この事務所はもはや私一人の事務所ではなくなってしまった。これまでのように事務所=自分という訳ではなく、何かあるとスタッフにまで悪い影響が及んでしまう。お客様に本当に必要とされる事務所にならなくては!」

頭で考えるのは簡単なのですが、お客様に本当に必要とされる事務所になるために具体的に何をすればいいのかに辿り着くまでいろいろ回り道をしました。営業系のセミナーを行脚してみたり、いろんな地域ボランティア活動に顔を出してみたり、「税理士らしくない」と言われたくて普通の税理士はやらないようなことを見つけては実行していたような気がします。この時の行動については今も無駄だったとは思いませんが、タイムマシンに乗ってもう一度あの頃に戻ったならば、こういったことはやらないと思いますね。

やがて、お客様に本当に必要とされる事務所とはどんな事務所なのかという答えに辿り着くことになります。それはとてもシンプルなものでした。「お客様に感謝される事務所にする」ということです。

この本では、お客様に感謝される事務所づくりのために次の6つの視点を用意しました。

まず1.会計事務所の仕事を知るということです。孫子の兵法に「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という有名な一節がありますが、まずは己を知るという部分です。次に2.社長を知るということです。「彼」とはどんな性質を持つ存在で、どうして差し上げると喜ばれ、どうしてしまうと気分を害されるのかを探ります。それらを踏まえた上で3.お客様とのコミュニケーションへと続きます。同じことを伝えるのであっても伝え方ひとつでお客様の行動や感情は大きく変わります。そして4.会計を知る、5.税務を知るに続きます。税理士試験に挑戦された皆さんには釈迦に説法かもしれませんが、「なぜそのような取扱いをすることになっているのか」ということまで知ろうとする習慣をつけることによって、教科書には出てこない実務上の変化球にもうまく対応することができるようになるのではないでしょうか?次は少し違う視点から6.仕事を効率的にこなすためにを紹介します。人間の心身の仕組みや時間とのうまい付き合い方を考慮しながら、一日を24時間以上の価値があるものとしていきます。


最後に少し先のことになるかもしれませんが、7.スタッフを一日でも早く一人前にする方法で締めることにします。


これらについてどれも私の経験から説明させて頂きますが、どれも机上の空論ではなく超現場チックで再現性が高く、今日からすぐに使えるものばかりを取り揃えました。また、ところどころ「人間の体や心理はこうなっている」というところを取り入れてメソッドを紹介している部分もあります。


これにより一人でも多くの駆け出し税理士の先生や将来税理士事務所開業を目指す人の心のよりどころとして頂き、我々税理士業界の将来が明るいものとなることを願ってやみません。

  • 2,420 円 (本体価格:2,200 円)
  • 坂野上 満 著
  • 296ページ / A5判
  • 2020年3月18日
  • ISBN :978-4-7547-2751-2