新刊『租税回避と濫用法理 ―租税回避の基礎的研究―』刊行
- 新刊情報
- 2015年4月15日 公開
租税回避は、租税法における永遠の問題であり、かつ、中心的な問題の一つである。しかしながら、我が国においてはそれらの諸問題に関する議論は必ずしも充分とは言えず、国際的な観点からみても世界諸国におけるそれらの議論の発展と我が国における議論の発展の度合いに大きな差があると考えられる。
本書は、我が国における租税回避の問題についての議論の発展に寄与することを主たる目的として、筆者が法務省訟務局租税訟務課在籍時から租税法研究者として活動する現在に至るまで15年間にわたって発表した租税回避に関する数々の研究論文及び組織再編成に係る行為計算否認規定の意義とその適用(いわゆる「ヤフー事件判決」)に関する書き下ろし論文を、第1編「租税回避の基礎理論」、第2編「濫用法理」、第3編「租税条約の濫用」、第4編「比較法研究」に分類・整理して一冊の書籍としてまとめたものであり、租税回避に関する基礎的研究及び今後の幅広い議論の発展に欠かすことの出来ない一冊である。
- 4,800 円 (本体価格:4,444 円)
- 今村 隆 著
- 512ページ / A5判
- 2015年4月15日
- ISBN :978-4-7547-2198-5