新刊『倭(やまと) 古代国家の黎明 ―邪馬台国から律令国家成立まで―』刊行
- 新刊情報
- 2017年8月21日 公開
古代史は面白い。
現代を遠く離れた遥かな世界であるが、われわれの遠い祖先達が関わった世界であり、言い知れぬ郷愁やロマンを感じるからであろう。そして、人間活動の原点を示す事象に満ちた世界でもある。
邪馬台国は何処にあったのか、女王卑弥呼はどういう人物であったのか、その時代に何が起きたのか。
倭王朝の大王、今日の天皇はいつ、どのようにして現われたのか。天皇陵とされる巨大な前方後円墳は何を物語るのか。
倭の最初の大王とされる神武、実在最初の大王といわれる崇神、九州から大和を征圧したとされる神功・応神、中国史書で倭王武とされる雄略、近江から大王位についたとされる継体などの古代の大王の実像は。
推古天皇、聖徳太子、蘇我氏に代表される飛鳥の都の出来事。大化の改新と天智天皇、壬申の乱、天武天皇の登場、それはどういう意義を持ったのか。こうした古代天皇の事績を記す日本書紀の記述の真偽。
天皇集権の律令国家の完成とその運営が行われた奈良、平安時代初期の政治模様。聖武天皇と光明皇后、藤原仲麻呂の乱、称徳女帝と道鏡、桓武天皇の実像など多くの人々の興味をそそる話題に事欠かない。
卑弥呼の倭国に始まり、天皇集権の律令国家までの時代、西暦でいえば3世紀から9世紀半ばまでの凡そ650年の間、古代国家の黎明の時代の歴史の流れを順次、紹介していきたい。
【週刊 税のしるべ 平成25年10月~平成29年3月連載】
- 2,000 円 (本体価格:1,852 円)
- 和 邦夫 著
- 276ページ / B6判
- 2017年8月25日
- ISBN :978-4-7547-4441-0