新刊『文字なき古代の列島史』刊行

『文字なき古代の列島史』
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日本人の祖先はどこから来たのか。アフリカで誕生したホモ・サピエンスの世界拡散の流れが日本列島に達したのはおよそ4万年前頃と推定されている。列島に来た人々は旧石器時代を過ごし、1・5万年前に新石器の縄文時代を迎え、BC10世紀頃から水田稲作の弥生時代、そして、3世紀に倭大王、倭王権成立、古墳時代を迎えた。
この長い時代、人々の生活、社会はどのように営まれたのであろうか、どのような歴史が刻まれたのであろうか、知りたいと思う人々は多いであろう。我々に残された材料は、当時の遺跡・遺物、紀元以降の倭について記す大陸の僅かな史料、そして、奈良時代初期に編纂された古事記、日本書紀に記されていることなどである。
近年、有史前の日本の歴史についての研究は多彩で、遺跡、遺物の発見、分析手法の進歩、究明の積み重ねにより明らかになってきたことが多い。本書はそうした研究成果をもとに文字なき古代の列島史を記すことを試みたものである。古代社会は我々の祖先の生きた場であり、郷愁と想像をかきたてる世界である。本書が皆さまの古代社会探訪の一助となれば幸いである。

  • 1,870 円 (本体価格:1,700 円)
  • 和 邦夫 著
  • 232ページ / B6判
  • 2023年4月7日
  • ISBN :978-4-7547-3114-4