銀行員、公認会計士らによるインサイダー事件、デイトレーダーによる相場操縦事件のほか、新規上場時の粉飾を伴う公募増資事件や無登録・無届募集等に対する裁判所への禁止命令等の申立てなど、世間の注目を集めた多数の事例を詳細に記載。企業のインサイダー防止など、コンプライアンスの再認識に欠かせない一冊。

はじめに(公正な市場の確立に向けて)

第1章 組織
第1 証券監視委
第2 地方の事務処理組織

第2章 証券監視委の活動方針
第1 第6期活動方針の概要
第2 第7期活動方針の策定

第3章 市場分析審査
第1 概説
第2 一般投資家等からの情報の受付
第3 市場動向分析
第4 取引審査
第5 今後の課題

第4章 証券検査
第1 概説
第2 証券検査基本方針及び証券検査基本計画
第3 金融商品取引業者等検査マニュアルの改正
第4 検査実績
第5 集中的な検査
第6 検査結果の概要
第7 証券検査の結果に基づく勧告
第8 無登録業者に対する裁判所への禁止命令等の申立て
第9 今後の課題

第5章 課徴金調査
第1 概説
第2 不公正取引事案に係る課徴金納付命令勧告
第3 今後の課題

第6章 開示検査
第1 概説
第2 開示検査結果に基づく課徴金納付命令勧告
第3 無届募集に対する裁判所への禁止命令等の申立て
第4 今後の課題

第7章 犯則事件の調査・告発
第1 概説
第2 犯則事件の調査・告発実績
第3 平成21 年度以前の告発事案に係る判決の概要
第4 今後の課題

第8章 建議
第1 概説
第2 建議の実施状況及び建議に基づいて執られた措置
第3 今後の課題

第9章 監視活動の機能強化への取組み等
第1 市場監視体制の充実・強化
第2 市場参加者との対話、市場への情報発信強化の取組み
第3 関係当局等との連携
第4 海外証券規制当局等との連携

おわりに(個人投資家の皆様へ)

【附属資料】