法律に強い税理士になる リーガルマインド基礎講座
著者 | 木山 泰嗣 著 |
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書籍カテゴリー | その他全般(税務関係) |
刊行日 | 2013年12月13日 刊行 |
ISBN | 978-4-7547-2070-4 |
ページ数 / 判型 | 228ページ / B6判 |
定価 | 税込1,885円(本体1,714円+税10%) |
日常の税務実務で活きるリーガルマインドをどのように身につけるか、軽妙な語り口で解説!
法的思考力であるといわれるリーガルマインド、なぜいま税理士にそれが求められるのか? 法解釈や事実認定はどのように行われるのか。判例や契約書はどのように読むべきか。立証責任や私法を理解することの重要性とは? 法的三段論法を軸に、日常の税務実務で活きるリーガルマインドをどのように身につけるか、軽妙な語り口で解説!
特色
★講義で語りかけるような軽妙な語り口で、わかりやすく解説!
★手軽に一気に読み進められる、読みやすさを第一に考えた体裁!
★「97」のまとめの図表により、視覚的にポイントを理解!
★重要センテンスやキーワードが強調表記で、ポイントが明確!
★重要ワードを何度でも確認できるよう、巻末に用語索引を完備!
★日常税務で活かせる「法的思考力(=法律の考え方)」を身につける、具体的なヒントが満載!
主要目次
第1章 リーガルマインド なぜ税理士に「リーガルマインド」が求められるのか?
第2章 法的三段論法 リーガルマインドの正体を知る
第3章 法体系の基礎 法体系における税法の位置づけを学ぼう
1 憲法の最高法規性
2 憲法,法律,命令,条例,条約の優先関係
3 法令とはなにか?(法律,施行令,施行規則)
4 法令等とはなにか?(通達,事務運営指針等)
5 法律論からみた税務行政
第4章 法解釈・解釈論 法の解釈はどのように行われるのか?
1 位置づけ:大前提(法的三段論法)
2 大学教育(法学部)と法科大学院での教育
3 解釈論と立法論の違い
4 憲法との関係
5 条例との関係
第5章 判例の読み方 判例はどのように読むべきなのか?
1 そもそも判例とは?(判例と裁判例)
2 どこまでが判例なのか?(主論と傍論,裁判官の意見)
3 先例拘束力(大陸法と判例法)
4 上級審判決の下級審判決における拘束力(差戻審)
5 判例の射程(射程論)
第6章 事実認定 事実の認定はどのように行われるのか?
1 位置づけ:小前提(法的三段論法)
2 主要事実と間接事実・補助事実
3 証拠の種類(直接証拠・間接証拠・補助証拠)
4 証拠の方法(書証と人証,供述の信用性)
5 事実認定(自由心証主義と経験則)
第7章 立証責任 立証責任の理解はなぜ重要なのか?
1 立証とは?(証明と疎明,証明度)
2 立証責任とは?(ノンリケット,主張責任,弁論主義)
3 立証責任の分配(法律要件分類説)
4 課税の場面における立証責任
5 立証責任は実務的にどのような意味をもつのか?
(税務調査,税務争訟)
第8章 私 法 私法の理解はなぜ重要なのか?
1 私法と公法,一般法と特別法,実体法と手続法
2 「私法の一般法」はなぜ重要なのか?(民法)
3 「一般法と特別法」の関係
4 私法は税法とどのような関係に立つのか?(借用概念)
5 私法は税法とどのような関係に立つのか?(私法契約の否認)
第9章 契 約 契約書はどのように読むべきなのか?
1 契約とはなにか?
2 契約書がないと契約の効力は生じないのか?
3 契約はどのような場合に無効になるのか?
4 契約書の条項はどのように読まれるのか?(合理的意思解釈)
5 なぜ,当事者が締結した契約が重視されるのか?
第10章 応用編 リーガルマインドを税務の仕事にどのように使うべきか?
1 契約書は作成しさえすればよいものではない(形式と実質)
2 税務調査では「課税要件事実」と「立証責任」を意識する
3 通達は税務行政では重要ではあるが,裁判所では効力をもたないことを知る
4 判例は,使えるものなのか(先例拘束性),どこまで使えるのか(射程)を検討する
5 不服申立てを行うときには「法的三段論法」による論理の積み重ねを意識する
用語索引