知っているようで知らない オーナー社長の退職金
著者 | 小林 進 / 真下 幸宏 / 島﨑 敦史 / 齋藤 伸市 共著 |
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書籍カテゴリー | 所得税関係 |
刊行日 | 2016年1月25日 刊行 |
ISBN | 978-4-7547-4406-9 |
ページ数 / 判型 | 112ページ / A5判 |
定価 | 税込1,324円(本体1,204円+税10%) |
本書の内容
本書の特色として、①退職金の税務上のメリットを知る、②できるかぎり早い時期に準備する、③否認されない対策を講じる、という3点が挙げられる。Q&A形式で役員退職金に関するさまざまな相談事例を取り上げるとともに、判例・裁決事例を紹介し、税務否認されないための対応策を伝授する。また、税理士の一般的な認識とリスク、退職金と税務調査でのポイント(3つの基準)など、税理士として知っておくべき着眼点についても簡潔に、分かりやすく提示する。
主要目次
第1章 社長と社長の家族を幸せにする退職金
1.社長と社長の家族を幸せにする退職金
2.社長の退職金のメリットと上手な受け取り方
3.役員退職金の算出方法
4.役員退職金規程の必要性
5.役員退職金の準備
第2章 社長の退職金 Q&A
Q1 役員退職金の未払いや、分割支給はできますか?
Q2 みなし退職で退職金を支給した場合でも否認されますか?
Q3 役員退職金を支払い、その一部を会社に戻すことは可能ですか?
Q4 過大退職金と判断されるとどうなりますか?
Q5 現金以外で支給することは可能ですか?
Q6 死亡退職金の支払い方で税金は変わりますか?
Q7 複数の会社からもらう際の注意点はありますか?
Q8 会社清算時、M&Aなどの場合、役員退職金は使えますか?
Q9 役員退職金算定の計算基準日はいつからですか?
Q10 自分の退職金額を後継者や役員に公開したくないのですが、何か方法はありますか?
Q11 退職金を過大に支払った時の個人での問題はありますか?
Q12 社長の退職金の相場はどのくらいですか?
Q13 勤務実態のない配偶者(取締役)に退職金を支払いたいのですが、問題はありますか?
第3章 退職金が税務否認されたらどうなるか?
1.最近の傾向(国税庁広報資料)
2.退職金が否認されるとどうなるか
3.税金に関するペナルティー(重加算税、過少申告加算税、延滞税)
4.税務調査で同時にチェックされる項目
5.退職金と税務調査でのポイント(3つの基準)
6.税理士の一般的な認識の落とし穴
1 奥様を取締役にして節税できる?
2 みなし退職で退職金を受け取れる?
3 議事録を作成しておけば大丈夫?
7.退職金の税務調査は厳しくなっている
第4章 判例・裁決事例から学ぶ境界線
(事例1) 形式基準〈分掌変更による退職〉
(事例2) 形式基準・実質基準〈株主総会・取締役会を実際に開催していなかった〉
(事例3) 形式基準〈株主や役員に退職金の支給を知られたくない〉
(事例4) 実質基準〈勤務実態のない妻に役員報酬を支給する〉
(事例5) 実質基準〈大学生の息子へ役員報酬を支給する〉
(事例6) 実質基準〈妻への役員報酬〉
(事例7) 実質基準〈経営上主要な地位の判断〉
(事例8) 実質基準〈妻への代表取締役の変更〉
(事例9) 金額基準〈過大退職金〉
第5章 議事録作成マニュアル
社長の退職金 議事録作成マニュアル作成に当たって
パターン① 株主が親族のみの場合
パターン② 株主に親族以外がいる場合