相続の準備から準確定申告・相続税申告の手順 ~エンディングノートの活用と税理士の留意点~
著者 | 友松 悦子 著 |
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書籍カテゴリー | 資産税関係 |
刊行日 | 2017年11月 2日 刊行 |
ISBN | 978-4-7547-4447-2 |
ページ数 / 判型 | 80ページ / B5判 |
定価 | 税込815円(本体741円+税10%) |
本書の内容
相続税の基礎控除額が減額されたことにより、いわゆる大金持ちではなくても、相続税の申告をしなければならないケースが多々見受けられるようになりました。また、相続税を納めるほどではないにしても、亡くなった方の財産を引き継ぐための「相続手続」は必要です。相続手続をするためには、必ず誰が引き継ぐのかを決定しなければなりません。遺言書の指定がなければ、遺された相続人で話し合って決めなければなりません。この話し合いがスムーズであるとは限りません。どちらかというと、揉めるケースが多いのです。最近では、相続税の申告の際に、エンディングノートを相続人から見せていただくことがあります。しかし、税理士目線で見ると、もう少しポイントを押さえて作成していれば、相続税の申告でも正確な情報が得られるのに、あるいは相続人が揉めないような内容にできるのに、と思うこともしばしばあります。
本書は、エンディングノートを通じて、揉めない相続が実現し、また相続税申告等の手順や留意事項などの記載内容により、苦労も失敗もない申告が実現するよう配慮しました。
被相続人となる貴方や、貴方の財産を承継する相続人、そしてこれらの方々と関わる税理士必携の書です。
主要目次
第1章 エンディングノート
Ⅰ エンディングノートとは
Ⅱ エンディングノートに記載する各項目の留意点
第2章 トラブルを引き起こさない遺言書や確実な遺産承継のポイント
Ⅰ 遺言書の種類
Ⅱ 留意点
Ⅲ 生前に一部を承継
第3章 被相続人に関する留意点
Ⅰ 準確定申告・相続税申告までの主なスケジュール
Ⅱ 資料を効率よく集めるための手順
Ⅲ 所得税・消費税の準確定申告の必要資料
Ⅳ 相続税の申告の必要資料と留意事項
Ⅴ 所得税・消費税の準確定申告の手順と留意事項
○事例で確認<賃貸用不動産と遺産分割>
Ⅵ 相続税申告の手順と留意事項
○事例で確認<同族会社の役員が被相続人である場合の法人税・所得税・相続税の取扱い>
第4章 相続人に関する留意点
Ⅰ 相続人の所得税申告についての留意点
○相続人へ+αのアドバイス
Ⅱ 相続人の届出関係についての留意点
第5章 その他
Ⅰ 遺産分割協議書作成事務
Ⅱ 添付書面制度の利用
資料集