ハイドアンドシーク ~国際的租税回避を追え~
著者 | 伏見 俊行 著 |
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書籍カテゴリー | その他 |
刊行日 | 2017年5月29日 刊行 |
ISBN | 978-4-7547-4435-9 |
ページ数 / 判型 | 310ページ / 四六判 |
定価 | 税込2,241円(本体2,037円+税10%) |
本書の内容
自由と夢と栄光、そしてその陰にかくれる危険、差別、格差の国、アメリカ。そのアメリカを舞台に、カリフォルニアの透き通った青い空と深く暗い太平洋の海のコントラストのように、光と影、虚飾と真実のドラマ。
国税庁から長期出張者として派遣された国税調査官VS経営コンサルタントの国際的租税回避を巡る終わりのないハイド・アンド・シークの物語が始まる...
特色
1990年代の米国サンフランシスコを舞台にした税務コンサルタントと税務当局との攻防! 米国の明と暗、夢とリスクとは? 日米摩擦の足跡とは? 国際的租税回避問題、移転価格課税問題をどう考えるか?
主要目次
プロローグ
第1章 サンフランシスコの出会い
1.金門橋の出会い
2.サー・フランシス・ドレイク・ホテルでの悪夢
3.男との再会と市内観光
4.謎の税務コンサルタント
第2章 バブル海外資産を追え
1.国税庁からの指示と実態確認調査
2.消えた地上げ資金の行方
3.租税条約に基づく情報交換の実施
4.米国の格差問題と自由
5.バック・トゥ・スクールナイト
第3章 日本とアメリカ
1.日米比較
2.日本の原点・サンフランシスコ講和条約
3.国際課税の変遷と当局の対応
4.ハーディング・パーク・ゴルフ場
5.ロス暴動の始まり
6.謎の女性会計士
7.米国IRSからの回答(バブル資金の行方)
第4章 タックスヘイブン取引を追え
1.国際的租税回避スキーム
2.国税庁からの確認要請(国際的租税回避事案を追え)
3.浮かび上がる租税回避コンサルタントの姿
4.日本人少年射殺事件
5.ハイド・アンド・シーク
6.対決
7.サンフランシスコ空港での遭遇
8.密談
9.落とし穴
第5章 移転価格課税を追え
1.移転価格を巡る日米の攻防
2.ホームパーティー
3.米国移転価格課税情報の収集
4.移転価格取引による租税回避
5.移転価格課税とは
6.移転価格課税回避策
7.移転価格予防策
8.無用な事前確認(APA)
9.新たな移転価格課税回避スキーム
第6章 終りのないハイド・アンド・シーク
1.蘇える金門橋事件の謎
2.不治の病・ALS
3.老紳士の疑惑
4.サウサリートでの別れ
5.終わりのないハイド・アンド・シーク
(参考)
○国際課税の現状と展望 ⑴
「税と社会貢献」を考える(租税回避と公平負担)
拙稿・月刊『税理』(ぎょうせい)(平成28年7月号)より抜粋
○国際課税の現状と展望 ⑷
国際的租税回避問題への対応
「持てる者は更に税負担を回避し、持たざる者は更に税負担を強いられる?」
―今、再び国際的租税回避ドラマ「チェイス(国税査察官)」に注目―
拙稿・月刊『税理』(ぎょうせい)(平成28年11月号)より抜粋
○国際課税の現状と展望 ⑸
移転価格課税を受けないために ⑴
~事後的な課税や相互協議への対応より、問題発生の未然防止策の重要性~
拙稿・月刊『税理』(ぎょうせい)(平成28年11月号)より抜粋
あとがき